インフレーターマットとはたたむとコンパクトで、広げると半自動で空気が入り膨らませる負荷が少なく、やわらかく寝心地がよいアウトドア用のマットの事です。キャンプ、特に荷物をコンパクトにしたいツーリングキャンプでは必需品です。
そんなインフレーターマットですが、空気を入れて膨らませるものなので、穴が空いたら最後です。寝るときフカフカでも朝起きるとぺったんこ。という事になりがちです。我が家のマットも長年使い続け、とうとう穴が空いてしまいました。悔しいので修理してみます。
調べてみるといろいろ修理の難易度は高そうですが、今回は魔法のアイテム「シューグー(SHOE GOO)」を使って簡単に修理できてしまったのでそのやり方を紹介します。
穴の特定
今回修理したマットはコレです。コールマンの一人用のマットです。年代物です。
明らかにマットが破けたとかそんなことでもなければ、通常使用していると正直穴が空いている箇所が特定できません。朝起きて穴が空いていることに気づくというのが多いと思います。
定番の穴の箇所特定手段は濃いめの石鹸水を吹きかけ、泡が出てくる箇所を見つけるというものですが、それもめんどくさいので直接洗面台に浸しました。
色々サイトを調べた感じまず一番怪しいのがバルブの脇です。堅い部材が表面に負荷をかけるのだと思います。マットを浸すと、案の定我が家のマットもバルブそばから気泡が出てきました。
水に浸した瞬間は表面からも泡が出てきだすので特定しにくいですが、表面の気泡を丁寧に取り除くと最後泡が出てくる箇所が見えてきます。
当然ですが、穴の箇所を覚えておく必要があります。ただ、修理するにも濡らしたマットが乾くまで待つ必要があり、それなりに時間がかかります。そしてその間穴の箇所忘れます。カメラを用意した方がよいです。気泡が出てくる箇所を撮影しておきます。
この写真はすでに2度トライして失敗した後の写真です。修理材をケチったせいで穴をふさぎきるのに数回挑戦する必要がありました。
全体を濡らすと後で乾かすのが大変なのでまずはバルブそば狙い撃ちでいいと思います。それでもだめなら一緒にお風呂に入るしかありません。
シューグー(SHOE GOO)
続けて見つけた穴をふさぎます。これがいろいろめんどくさくて大変なようですが、シューグーという靴の補修材を使ってふさぎます。
これが優秀な靴の補修材です。乾くと合成ゴムになるようです。かかとがすり減ったお気に入りのスニーカーを修理するために買ったのですが、穴あき修理に使えます。
防水効果もあり、パッケージにもテントの穴あきの修理にも使えるとあります。我が家でも以前浮き輪の穴埋めにも使い、子供お気に入りのアンパンマン浮き輪を復活させた実績もあります。
しかし今回インフレーターマットに対して同じように試したところ失敗をしてしまいました。穴が空いた箇所を狙い撃ちでこのシューグーを塗りましたが予想以上に穴の箇所が多く、最終的にはバルブそばすべてにかなり厚めに塗りたくる事で穴がふさがりました。
表にも裏にも塗りたくります。もったいぶらずこれでもかというくらい塗ります。でもやることはこれだけです。マットやシューグーを乾かす時間と、空気が抜けないか試す時間の方がよっぽど長く、手間です。
もちろん穴の場所や被害の大きさでこのやり方が万能だとは言いませんが、あきらめてマットを捨ててしまう前にバルブ周りにぐるっとこのシューグーを塗ってみるだけでもやる価値はあると思います。ケチらず厚く広く塗りたくります。直ればラッキーです。
見栄えは悪いですが、最終的には
ここまで広く、厚塗りする必要がありました。裏面も同様です。
このシューグーですが、靴の補修材なので、ホームセンターではなく靴屋さんで入手できます。ABCマートで買えます。一家に一本あってもよいかと思います。
スノーピークのインフレーターマットは最強
今回修理したマットはコールマンのものでした。別に不満はないです。寝心地もよく、サイズもコンパクトです。ただし最強なのはスノーピークのマットです。自分も普段一人でキャンプする時はスノーピークのマットを使っており、コールマンは家族用に買い足したものです。
スノーピークのインフレーターマットも別に穴が空かないというわけではありません。実際自分のマットも穴が空いてしまいました。ただ購入から期間が経ってても無償修理(自分の場合は交換)をしてくれました。
自分の場合は使っていたモデルが廃盤で、新モデルになって帰ってきました。その新モデルですらもう廃盤になっているようで、今だと
これですかね。コンパクトな一人用は対称形じゃないんですね…。確かに他社に比べるといいお値段ですが、1回交換するだけで元は取れちゃうかもしれません。購入から10年以上経過しています。1回あたりはだいぶ安くなりました。
我が家のマットは2枚中2枚がしっかり穴あきになりました。よく一緒にツーリングに行く仲間も同じく2分の2で穴が空いています。インフレーターマットは穴が空くものだと思って付き合っていく必要があります。そう思うとお高いですがスノーピークも悪くはないのかもしれません。
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