10年物のテントの修理を行いました。ちょっとめんどくさそうで手を出しづらかったシームテープでの修理を試みました。
シームテープ
テントの縫い目に沿ってテーピングされている防水用のテープです。縫い目からの浸水を防いでくれるのだと思います。ただこのテープですが、テントの生地より先に寿命がきてボロボロになります。
このテープは素人でもちょっとした手間をかけることで張り替える事が可能です。アウトドアショップやホームセンターで入手可能です。もちろんアマゾンさんでシームテープで検索するとわんさと引っかかります。
今回寿命が来たテントは独身時代に買った10年ものの2人用テントです。長い事ツーリングで使っていたのですが、さすがに限界が来ました。ぽろぽろとテープがはがれてきます。ツーリング用はコンパクトなソロテントに買い換えたのですが、子供と2人でキャンプするのにちょうどいいサイズだったので、修理することにしました。
当方は今回長さと値段からこの商品を選びました。
2人用のテントだったので、30mで十分足りました。
まずはグランドシート
グランドシートから取り掛かります。
まずもともとついていた貼り付け箇所のテープをしっかりはがします。と言うかボロボロだったので削り落とした感じです。最後は日焼けの後の皮をむく感じでした。
シームテープの接着にはアイロンが必要です。あて布をしてしっかり接着します。あて布はハンカチや手ぬぐいがいいです。最初ハンドタオルでやったら全然うまくいきませんでした。
まずここでしっかり罠にかかりました。テープの接着面が通常のセロテープとは逆側(外側)でした。あて布にしっかりとテープが張り付きました。あぁ残念。ほかのブログではセロテープと同じように巻き取られている内側が接着面だとありましたが、製品によるのでしょうか、今回のこれは逆側でした。
まず端切れで接着面を確認しましょう!製品によって異なりそうです。
テープの長さをそろえて、角を丸めてあてがいます。角を丸めるのははがれにくくするため。
設定温度はアイロン次第でしょうが、当方のアイロンは弱・中・強3段階の弱で十分でした。しっかりテープが透明になるまで押し付けて…。はい失敗です。
あて布からアイロンの脇がはみ出してたみたいです…。大穴が空きました。グランドシートから始めて良かったです。焦らず騒がず防水テープで補強です。幸先の悪い滑り出しです。
次は冷静に、丁寧に。
接着前は白いこのテープが、
こんな感じできれいに透明に張り付きます。
成功です。
さぁ本番。フライシート
グランドシートの接着でまず肩慣らしをしたら、本命のフライシートに取り掛かります。まぁ接着するテープの長い事。そして形の複雑な事。えらい時間もかかり、苦戦しました。
まず古いテープをはがすのが大変。ぽろぽろしたテープをちまちまとはがしてきれいにします。これだけでも1,2時間かかる上に、部屋がすごく汚れます。ぽろぽろしたテープの破片まみれになります。
そのうえでグランドシートのように平でまっすぐというわけではないため、表面の形状に沿ってアイロンを押し付けるのが難しく、なかなか時間がかかります。
ただ時間はかかるものの、それほど難しい作業ではないです。まぁグランドシートに大穴開けといて言うのもなんですが慣れれば難しくはないです。きれいに修理されていくのはとても気持ち良いです。
こんなぽろぽろしたテープが、
こんな感じできれいに張り付きます。
気持ちよく生き返りました。あとは撥水スプレーでもしてやれば雨も怖くないです。
まとめ
ちょっと敷居が高いと思っていたシームテープを使ったテントの修理を行ってみました。それほど難易度は高くないですが、時間はかかりました。
2人用のテントでテープのおよそ3/4は使ったかな。20m以上ですね。数日に分けて作業してトータル7,8時間かかったのではないかと思います。掃除も大変だった。
正直割に合わないです。防水性がもとに戻るわけではないし。素人の目張りなので浸水のリスクが完全に払拭されるわけでもないし。安い新品買った方がよっぽどいいです。
コールマンのこんな立派なテントですらこの値段で買えちゃうし…。
もはやSDGs的な気持ちがないとやってられないですね。粗大ごみで捨てなくて済みました。初めて買った思い入れのあるテントでもあるので、子供と大事に使いたいと思います。
使い方次第でしょうが、テントの寿命として先にこれが来るのは製品としてどうなんだろう…。もう少しいい防水加工手段はないのだろうか。
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